スチームジェネレーター「熱岩石」

1.開発の経緯

温浴の魅力をアピールする方法として、ロウリュ・サービス(「アウフグース」、「熱波」とも呼ばれる)の導入が大変効果的であることを以前からお伝えし続けてきましたが、その間、「やってみたいけどウチのサウナストーブには水がかけられないので…」と断念したことが数え切れないくらいありました。

ロウリュをするには、サウナストーブに石積みがあり、そこに水をかけても問題ない構造になっている必要がありますが、現在日本で普及しているサウナストーブには水をかけられないタイプのものが多いのです。

この問題を解決するには、ストーブを改造するか、交換するか、もう一台追加するか…いずれにしても小さくない設備投資が必要なことがネックとなってロウリュ・サービスの導入に踏み切れなかったのです。

この問題解決ができないかと、いろいろな方法を模索しましたが、いずれも本物のロウリュサウナほど一気に大量の水蒸気を発生させることはできませんでした。

その後、直火でよく焼いた石に水をかけるとそれなりに水蒸気が発生することから、おふろの国(横浜市鶴見区)さんなど一部の温浴施設では『バケツロウリュ』を実施するところも登場してきました。

この方法は確実に水蒸気を発生させることができますが、水蒸気の発生量、バケツの耐久性、安全性などの面で課題が残ります。

そこで、運搬可能で、大量に水蒸気を発生させるだけの熱量と、安全性や耐久性もクリアしたポータブルロウリュ(蒸気発生器)をつくろう!と考えました。

まずは実験。どのような環境下でも使えるよう、カセットコンロの火力を前提に、石の量と加熱時間、水蒸気発生量を確かめます。

石はもちろんサウナストーン専用の香花石です。

 

この動画はバーベキュー用の網を針金で組んで、そこに石を入れるという原始的なものですが、基本性能の実験をするためにはシンプルイズベストです。

そして運搬時の扱いやすさや耐久性、安全性、そして演出面も考慮しながら、素材や形状については検討を重ねました。

だいたいイメージが固まり、4月に工場で1号機を製作しました。

2.実際のサウナでのデモンストレーション

loylu 1号機は充分実用に耐えるレベルの完成度でしたが、実際の施設のタワー型サウナ(ガス遠赤外線サウナ)でお客様を相手にデモンストレーションを行いました。

 今までロウリュを行っていなかった施設でのデモンストレーションなので、ロウリュを知らないお客様も沢山い らっしゃって、初体験の方からは歓声があがりました。

 ガス遠赤外線サウナは輻射熱により、大型のサウナ室内でも体感温度を高温に保つことができるメリットがあり、日本では最も多く普及しています。

 しかし、ガス遠赤外線ストーブを利用している高温サウナにおいて、水かけ可能な電気ストーブ等を追加設置してロウリュを行った場合、蒸気を大量発生させ過ぎると体感温度が熱くなり過ぎる危険性があります。

 今回のデモンストレーションではロウリュ実施前にサウナ室のドアを開け、充分な換気をして室温を下げましたが、それでも体感温度はかなり熱くなり、ロウリュサービスの途中で脱出するお客様もいらっしゃいました。

 もともと室内を高温に保っているサウナでは、そこまでの大量の蒸気は必要なかったのです。

熱岩石はカセットコンロを熱源とし、サウナストーンに蓄熱する構造ですので、一度に発生させられる蒸気の量には限界があります。

しかしデモンストレーションの結果、大型のサウナ室に対しても充分な蒸気発生量であることが確かめられました。

むしろ、ガス遠赤外線ストーブと熱岩石の組み合わせは最強だと確信いたしました。サウナ室の昇温と蒸気の発生を機能的に分離する事は最高のソリューションです。ロウリュタイム以外の時間でも高温に保ち、ロウリュタイムは熱岩石で適度にかつ十分な量の蒸気を発生させることができる訳です。

ただし、現場で女性スタッフも取り扱うことを考えると若干重量オーバーか?という点についてのみ、軽量化対策を施した2号機の完成をもちまして正式販売を開始することにしました。

名称はカタカナ名の候補もありましたが、最終的に商品イメージがシンプルに伝わる「熱岩石」に決定しました。

3.製品特徴

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・加熱用の熱源にはガス(厨房のガスコンロ、あるいはカセットコンロ)を用います。電気は使用しません。
・加熱用の内鍋と内鍋を収納する外鍋の2重構造。
・3,000cal/h以上のカセットコンロで内鍋を加熱します。ロウリュサービス1回あたりの加熱時間は10分~15分です。
・内鍋には約10kgのサウナストーンが入ります。
・1回の加熱で約2リットルのアロマ水を蒸気にすることができます。

【導入をお薦めする施設】
・蒸気を発生させることができないサウナストーブを利用している施設への導入
・サウナストーブへの負担を考慮しロウリュの回数を抑えている施設への導入
・蒸気の量をさらに増やしたい施設への導入
・温浴施設としての魅力をロウリュサービスによってさらにアップさせたい施設への導入

【マメ知識】
・天然のエッセンシャルオイルを加えたアロマ水をかけると、ロウリュサービスの演出効果が向上します。
・サウナストーンにアロマ水をかける際に熱い蒸気が発生しますが、柄の長い柄杓があると蒸気が手にかかりません。
・ヨーロッパでは蒸気をお客様に浴びせるためにタオルを用います。タオル振りは極めて演出効果が高いですが、テクニカルな面があるため、タオルの代わりに大うちわを利用する事もできます。

・浴場市場:スチームジェネレータ(蒸気発生器)「熱岩石」
 http://www.yokujoichiba.jp/product/search/detail/index/pm/207124
いままでロウリュ・サービスの導入をあきらめていた施設様でも、これならお手軽にはじめられますので、ぜひご検討ください!

なお、ロウリュサービス導入に関する備品、消耗品、運用マニュアル、スタッフ研修…などのご心配は、すべて株式会社アクトパスでサポートしておりますので、お気軽にお問合せください。

4.販売開始後・・・

元々サウナでの利用を前提として開発した「熱岩石」です。

岩盤浴のような低温度の環境では、蒸気の発生量が少ないので発汗の効果は望めません。

ところが、施設さんの中で岩盤浴の中でアロマの香りを芳香させるアロマ浴の道具として「熱岩石」を利用するパターンが出てまいりました。芳香という点だけに着目すれば、室内で香を蒸気に乗せて芳香させるには十分な性能です。

5台目を販売したあたりで、新たな利用方法がお客様により開発された訳です。

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